将来のお口の健康を守るためには、子どもの歯が大切です
子どもの歯(乳歯)は大人の歯(永久歯)に比べて虫歯になりやすく、虫歯になってしまうと進行しやすいという特徴があります。
これは子どもの歯(歯質)がやわらかく、表面のエナメル質が薄いことが原因です。
「子どもの歯はいつか抜けてしまうから、虫歯になっても大丈夫」と考えている親御様は意外に多くいらっしゃいますが、乳歯が虫歯になると永久歯が虫歯になりやすくなったり、永久歯の歯並び・咬み合わせが乱れたりするなど、さまざまな悪影響があることがわかっています。
お子様のお口の健康を守れるのは、親御様だけです。
経堂の歯医者「医療法人社団SYD 城山通りデンタルクリニック」の小児歯科では、子どもの歯の健康を守りたい親御様のお手伝いをしております。
ご自宅でのケアと歯科医院でのケアを合わせて、お子様が将来お口のトラブルで困らないようにサポートしてあげましょう。
乳歯の虫歯予防のポイント
子どもの歯を虫歯にしないためのポイントは、正しいブラッシングと食生活です。
それぞれのコツや注意点などについてご紹介していきます。
ブラッシングのコツ
小さな子どもは正しいブラッシングができなくて当然。
そのため、親御様がしっかりと指導・チェック・仕上げ磨きをしてあげることが大切です。
大きくなってからのデンタルヘルスを保つためにも、幼い頃から正しいブラッシングの習慣をつけさせてあげましょう。
動かし方 | 歯のすき間やくぼみを意識し、歯ブラシを小刻みに動かすことが大切です。 勢いよく動かしているだけでは、磨き残しが出るかもしれないので注意しましょう。 |
場所 | 奥歯や歯の裏側など、見えない部分も丁寧にブラッシングしましょう。 前歯だけきれいになっても虫歯は防げません。 |
デンタルフロスで隙間までキレイに
子どもの頃は、歯と歯の隙間が狭く歯みがきだけでは汚れがキレイに取れていない場合があります。
実際に、ブラッシングでは歯垢が50%ほどしか除去できないとされていますが、デンタルフロスを使うことで、90%程度まで除去できるといわれています。
デンタルフロスは基本的に使い捨てで、糸状のI字型、奥歯用のF字型・Y字型があります。
【使い方】
ゆっくりとスライドさせながら歯ぐきに入り込むくらいまで入れ、歯に沿わせてこすりながら汚れをかき出します。使い方や、どれを使えばいいのかなど、来院時にお気軽にご相談ください。
健全なお口の成長を促す食生活
栄養バランスの良い食事をしっかり咬んで食べることは、「健康な歯」と「丈夫な顎」をつくるうえでとても重要です。
やわらかい食べものが多くなったこともあり、最近の子どもはしっかりと咬む機会が減ってきていることがわかっています。
「咬まない食事」は顎の発達に悪影響を与える可能性があり、顎の正しい発達がうながされないことは将来的なお口のトラブルにもつながります。
親御様は、ブラッシングだけでなく食生活にも注意してあげましょう。
おやつ選びもひと工夫
小さなお子様にとっては、おやつも大切な栄養源です。
しかし、その選択を誤ると虫歯のリスクを高めてしまうかもしれません。
以下のポイントを意識しておやつをあげるようにしてください。
また、「ダラダラ食べ」にも要注意。
長時間にわたってお口のなかに糖分があると、それだけで虫歯のリスクが高まってしまいます。
食事やおやつは量と時間をしっかり決めましょう。
おやつの選び方 |
|
おやつに適した食べものや飲みもの |
|
フッ素塗布
フッ素は、「歯の栄養剤」と言われており、歯の表面に塗ることでエナメル質を強化させ、酸によって歯が溶けるのを防ぎます。フッ素は、酸で柔らかくなりはじめたエナメル質を再び硬くする作用も持っています。
虫歯になりにくい歯を作るのに適したフッ素塗布を、当院ではお子様を対象に無料で実施致しますのでお気軽にご相談ください。
小児矯正を考えてみませんか?
装置を使って乱れた歯並びを整えるのが矯正治療ですが、永久歯が生えたときにキレイに歯が並ぶようなスペースを確保することを目的としているのが小児矯正(子どもの矯正)です。矯正の効果を実感するまでには時間がかかりますが、成人矯正に比べて後戻りが少ないこと、永久歯が生えそろった後の口腔管理が容易になること、成人矯正を受ける場合に抜歯しなくてすむ可能性が高まることなどのメリットがあります。
小児矯正とは
仕上がりが良くなる | 顎の成長をコントロールして歯並びを整えることで、歯並びはもちろん、お顔全体のバランスが良くなります。 極端に大きい歯のせいで抜歯が必要となったとしても、より良い仕上がりを得ることが期待できます。 |
顎のバランス・ 咬み合わせを改善できる |
悪い咬み合わせのまま顎が成長すると、より顎が変形して顔つきが歪んでしまうこともあります。 成長している時期に改善を行えば、バランスの良い咬み合わせが望めます。 |
手術の必要性を 減らせる |
受け口などを放置してしまうと、顎のズレが大きくなって手術が必要になるケースも出てきます。 子どものうちに咬み合わせを改善する治療を行えば、こうした手術を回避できる可能性が高まります。 |
抜歯の可能性を 減らす |
顎が成長しきった後に行う本格矯正(成人矯正)では、永久歯の抜歯が必要になることがあります。 小児矯正を行って顎の成長を正しく促すことで、歯を残せる可能性が高くなります。 |
本格矯正治療の 期間を短縮できる |
小児矯正で永久歯がキレイに歯が並ぶスペースを確保できれば、本格矯正(成人矯正)を行う際に治療期間を短縮することができます。 |
歯や顎への負担を 軽減できる |
歯並びを早期のうちに改善しておくことで、生え変わり時期の悪い咬み合わせによって起こる極端な歯のすり減りや顎への負担を軽減できます。 |
コンプレックスの 解消につながる |
歯並びの悪さはお子様のコンプレックスになりがちですが、矯正することでそうした不安を解消できます。 早めの矯正治療は子どもの心を守ることにもつながり、性格形成などに好影響が出ることもあります。 |